現代陶芸作家・尾形アツシ、小野象平、境通一、境知子、田宮亜紀、八田亨、村上躍の各氏に、Rurbanism Online Store のためだけに植木鉢作品をご制作いただきました。
土の力強さ、釉の揺らぎ、薪窯の表情。
作家それぞれの個性と手仕事が響き合う、特別な一群です。

尾形アツシによる黒地刷毛目は、黒土で成形した器に白化粧を刷毛で一気に走らせることで生まれる、唯一無二の表情を持つ作品です。勢いのある刷毛の軌跡が力強いリズムを刻み、作家の息づかいをそのまま閉じ込めたような躍動感と生命力が宿っています。

小野象平による新作釉「白銀」は、土の力強い質感を引き出しながらも、どこか透明感と瑞々しさを湛える静謐な作品です。光の当たり方によって、素朴さと気品が交差するように表情を変え、ひとつひとつ異なる景色を見せてくれます。

境道一が生み出す花器は、深みのある緑釉の織部と、ミモザ灰を用いたやわらかな乳白の対比が美しい作品群です。独自に調合された織部釉による豊かな色幅や、薪窯焼成による自然な景色が魅力。

境知子の刷毛目作品は、白土を「塗る」のではなく「のせる」ように重ねていく独自技法から生まれます。刷毛が生む立体的な陰影はひとつとして同じものがなく、ざらりとした質感と土味の力強さが際立ちます。素朴さとやさしさが静かに宿る、手にとった瞬間に“心地よさ”を感じる植木鉢です。

田宮亜紀の灰被壺は、穴窯で薪を焚き続ける中、器が灰に埋もれるように窯変し、自然の力だけが造形する唯一無二の表情をまとう作品です。この灰被壺の植木鉢を制作するのは今回が初めて。土と火が交わる瞬間を写し取った、実験的で貴重な作品群となりました。

八田亨の白掛釉作品は、荒い小石を含む赤土に白化粧を施し、薪窯の高温で焼き締めることで生まれる重厚な佇まいが特徴です。硬質で力強い器は、可憐な花から枝もの、多肉植物まで幅広く受け止め、植物の生命力を引き立てます。

村上躍が手捻りで形づくる植木鉢は、白灰化粧と焼締が織りなす静かな力と、土が呼吸するような素朴な魅力をたたえます。さらに、素地に金銀泥を添え、焼き締める金彩・銀彩の作品は、ふだん制作されることのない希少な一点です。
都会の暮らしにも、田園の豊かな環境にも、
草木がもたらす生き生きとした安らぎがあります。
Rurbanismでは、その日常にそっと寄り添う、
まるで小さなアートピースのような植物のための器をご提案します。