Rurbanism Tokyo Store — Concept
Rurbanismは、現代陶芸を中心に、家具、照明、音楽、そして人の営みを通して、ものと暮らしの新しい関係を考えてきました。
2026年9月、東京の清澄白河に初めての常設店「Rurbanism Tokyo Store」をオープンします。


Rurbanismという名前には、Rural(田園)とUrban(都市)、二つの異なる環境を行き来しながら、そのあいだにある新しい豊かさを見つけたいという思いがあります。
都市には、人や文化が交わり、新しいものが生まれていく刺激がある。
田園には、季節の移ろいや土の匂い、光や風の変化に気づくような、ゆっくりとした時間がある。
どちらか一方を選ぶのではなく、そのあいだを行き来すること。
都市の中に自然の時間を持ち込み、田園の中に都市の感性を見つける。
その境界に生まれる少し曖昧な場所に、私たちは惹かれています。
Rurbanism Tokyo Storeもまた、そんな「あいだ」にある場所です。
私たちがつくりたかったのは、単にものを販売するためのストアでも、作品を鑑賞するためだけのギャラリーでもありません。
作家の手から生まれた器やオブジェ。
長い時間を経て、今に残る家具。
光をつくる照明。
空間に流れる音楽。
それぞれ異なる場所で生まれ、異なる時間を生きてきたものが、ひとつの空間で出会う。
古いものと新しいもの。
都市と自然。
デザインされたものと、人の手の痕跡が残るもの。
完成された美しさと、わずかな違和感や揺らぎ。
一見すると異なるもののあいだにある関係を見つけ、自分自身の感覚で選び、組み合わせていく。
そこから、その人だけの風景が生まれていく。


店内には、Charlotte Perriand, Pierre Chapo, Poul Kjærholm, Alvar Aalto, Hans J. Wegnerなど、20世紀のデザインを形づくってきた家具と、現代を生きる陶芸家たちの作品が共存します。
そこにSanta & Coleの柔らかな光と、ALTEC 604 Valenciaから流れる音が重なります。
けれど、私たちにとって大切なのは、それぞれのものの名前や価値だけではありません。
花を一輪飾ること。
好きな器でコーヒーを飲むこと。
椅子に座って音楽を聴くこと。
生活の営みの中で、必ずしも必要ではないもの。
そうしたものが、日々の時間や感覚を少しだけ変え、暮らしに豊かさをもたらしてくれる。
美しいと思うものを選ぶこと。
少し不思議なものに惹かれること。
理由はなくても、そばに置いておきたいと思うこと。
そんな一人ひとりの感覚を大切にしたいと、Rurbanismは考えています。
Rurbanism Tokyo Storeは、そうした小さな選択と出会うための場所です。


ものには、それをつくった人の時間が宿っています。
人の手から生まれたものが、つくり手のもとを離れ、誰かの暮らしへと渡っていく。
使われ、時を重ね、やがてまた次の時間へと受け継がれていく。
私たちにとって、ものを紹介するということは、そうした時間をつないでいくことでもあります。
ものと出会い、ものとともに時間を過ごすこと。
そして、その積み重ねの中から、自分にとって心地よい暮らしの風景を見つけていくこと。
A place to belong.
都市の中にありながら、少しだけ違う時間が流れる場所。
忙しい都市の日常の中で、ふと立ち止まり、ものに触れ、光や音を感じ、これからの暮らしを少しだけ想像する。
ここを訪れた人が、何かひとつ、自分の日常へ持ち帰りたくなるような感覚に出会えること。
都市と田園、そのあいだにある豊かさを探しながら。
Rurbanism Tokyo Storeから、新しい暮らしの風景を提案していきます。

