小野象平 / 白銀植木鉢 Small-Long E
説明
径(φ)110~120mm×高さ(h)125mm~130mm 口径100~110mm
現代陶芸作家・小野象平による新作釉「白銀」は、土そのものの力強い質感を引き出しながらも、どこか透明感や瑞々しさを湛えた、美しく静謐な表情を持つ作品です。光の当たる角度によって、素朴さと気品が交錯するように多彩な表情を見せ、その景色は一つとして同じものがありません。
小野象平は、自ら山に入り土を掘り起こし、釉薬の原料までも一から手づくりするという稀有な制作姿勢を貫いています。独自の技法と厳格な焼成によって生み出される「白銀」のうつわには、柔らかさと荒々しさが同居するような、氏ならではのおおらかで力強い存在感が宿っています。
本作品である白銀釉の植木鉢は、Rurbanismのために小野象平氏が特別に制作した貴重な一点です。氏の植木鉢作品は個展での発表もほとんどなく、市場に出回る機会が極めて限られているため、非常に希少性の高い作品といえます。
Rurbanismでは今後、小野象平の植木鉢をはじめとした多様な作品をご紹介してまいります。
小野象平 / Shohei Ono
1985年、愛知県生まれ。現在は高知県香美市にて作陶。
陶芸家である父・小野哲平氏のもとで育ち、独立後は自ら山に入り土を掘り、釉薬の原料も一から調えるなど、自然と深く向き合いながら制作を続けています。
手に包んだときの確かな重みとおおらかなかたちから生まれるうつわは、素朴さの奥に静かな緊張感を宿し、日々の暮らしを超えて空間そのものに力強い存在感を与えます。料理を盛る器としてはもちろん、花を生けたりオブジェのように置かれたりすることで、アートピースとしての新たな表情を見せ、観る人の心を惹きつけます。
Born in Aichi in 1985. Currently based in Kami, Kochi, working as a ceramic artist.
Raised under the guidance of his father, ceramicist Teppei Ono, he has pursued his own path after becoming independent—digging clay from the mountains himself and preparing glazes from raw materials, engaging deeply with nature throughout his practice.
His vessels, shaped with generous forms and imbued with a tangible weight when held, embody both rustic warmth and a quiet sense of tension. They transcend daily use, bringing a powerful presence to the spaces they inhabit. While they function beautifully as tableware, they also reveal new expressions as art pieces—whether holding flowers or standing as sculptural objects—captivating the hearts of those who encounter them.