境知子 / 刷毛目植木鉢 E
説明
径(φ)115mm×高さ(h)90mm 口径85mm
現代陶芸作家・境知子による刷毛目の植木鉢は、白土を刷毛で「塗る」のではなく、「のせる」ように重ねていく独自の技法から生まれます。この技法によって現れる刷毛目の表情はひとつとして同じものはなく、ざらりとした手触りと土味の力強さが際立っています。刷毛が生む立体的な陰影の奥には、素朴さとやさしさが静かに宿り、手にしたときの心地よさを感じさせる植木鉢です。
本作である刷毛目の植木鉢は、Rurbanismのために作家が特別に制作した貴重な一点です。境知子の植木鉢作品は個展でもほとんど発表されず、市場に出る機会は極めて少ないことから、大変希少性の高い作品といえます。
Rurbanismでは今後も、境知子による植木鉢をはじめ、多様な作品をご紹介してまいります。
境知子 / Tomoko Sakai
1970年、香川県生まれ。和歌山県にて森岡成好氏に師事し、香川県で穴窯を築窯。長野県須坂市での作陶を経て、現在は再び香川県に窯を構えています。
焼き締めや白磁を中心に生み出される花器は、力強さと端正さのなかに優しさを宿し、日々の暮らしに凛とした気配とあたたかなぬくもりを添えてくれます。
Born in Kagawa in 1970. Studied under Shigeyoshi Morioka in Wakayama before building an anagama (wood-fired climbing kiln) in Kagawa. After a period of working in Suzaka, Nagano, he is now once again based in Kagawa, where he continues his ceramic practice.
His vases, primarily created in yakishime (high-fired unglazed stoneware) and white porcelain, embody both strength and refinement while carrying a sense of gentleness. They bring a dignified presence and a warm intimacy into daily life.